いつか行けるから今行こう

休学医大生の世界一周日記

ド田舎に泊まろう

リアルタイムでは、アフリカ1カ国目、モロッコにつきました。
趣のある街並みで今後に期待が高まります。
と言いたいところですがめちゃめちゃホコリっぽいです。
あと、人の絡みが噂通りウザいです。歩いてるだけでめちゃめちゃ話しかけられます。
うるせえよと言いたくなります。




どーも、そえです。

メキシコの東の端、ユカタン半島カンクンに来ました。
カンクンはメキシコ屈指のリゾート地でございます。
四つ星ホテルにほかの場所では考えられないような安値で泊まれるということで大人気だそうですが、例え格安といえどリゾート地に泊まるような余裕はございません。
安定にダウンタウンのドミトリー泊です。やけど、プール付きやった。1回も入らんかったけど。


初日と二日目は大したことはしなかったのでハイライトでお送りします。


初日、リゾート気分を味わおうと、リゾートエリアに散歩に行くもお金がないと何も出来ないことに気づきただただ虚しくなる。


海は綺麗やった。


二日目、懲りずにリゾート地のイスラムへーレス島に行く。



めちゃめちゃ綺麗なビーチでのんびりして癒されるも、その後はお金が無いと以下同文。


三日目、ピンクラグーンがあるラス・コロラダスに行く。
ピンクラグーンはカンクンから西に100kmほど行った所にある塩田のこと。
バクテリアの色素によって一面がピンクになるらしい。
一般的には近くにあるセノーテと合わせてツアーで行くか、レンタカーで行くものらしい。
が、綿密な調査の結果ローカルバスを乗り継いでも行けることが判明。
オフシーズンやから自力で行くとピンクの面を見れるかどうか運次第らしいけど、ツアーやらレンタカーと比べれば破格の安さで行ける。


ここは自分の運に掛けてみようじゃないか。


カンクンからはティジミンでバスを乗り換えて計5時間。
乗り継ぎの時間の関係で朝6時くらいに出やなあかん。
そしたら昼前に着いて、帰りのバスはたしか午後3時半くらいの1本のみ。それを逃すと日帰りできない。


言ってもラス・コロラダスにはピンクラグーンしかないと言っても過言じゃないから、時間が足りないことは絶対にない。むしろ余る。


さて、カンクンから5時間かけて到着したラス・コロラダス。
メキシコの全く当てにならない天気予報は見事外れて、空は快晴。
コンディション的には完璧だが、肝心の塩田は…


めっちゃピンクやん!
神はワイを見捨てなかった!


綺麗に見れるところに行くには50ペソやったか100ペソやったか払わなあかん。
ここはそもそも私有地で昔はタダで行けたらしい。
けど、観光客が増えてきたから有料になったんやとさ。
やから、これからもっと値上げされる可能性は大いにある。
お金を払って奥まで行くと、ほんまに一面がピンク。




これは綺麗やわ。


フラミンゴもいたらしい。
(よく見るとめちゃめちゃ小さく写ってる)

5時間かけて来た甲斐が有るってもんやな。


ひとしきり感動してから外に出たわけやけど、時刻はまだ12時過ぎ。
バスの時間まであと3時間。

【悲報】暇すぎる

そういえば、すぐそばのグラウンドでサッカーの試合をやっているではないか!
これは見るしかない!
と勇んでグラウンドに入った瞬間に試合終了。
ついてないにも程があると思ったら、もう一試合あるらしい。


めちゃめちゃ小さいスタンドながらも、地元の人たちがたくさん来ててそれなりに盛り上がってる。
さあ、いよいよ試合開始!


何故かベンチメンバーも全員整列してた。

前半3分、失点
前半10分、また失点
前半25分、またまた失点

これはもしかするともしかするか?

そう
ホームチームははっきり言ってめちゃめちゃ弱かった。


後半途中で飽きてしまったから海でも見に行こうかとグランドの外に出ると、隣で見ていた夫婦が追いかけてきた。
何か喋りかけてきてるけどスペイン語が分からないから伝わらない。
すると、翻訳アプリの画面を見せてくる。
画面に表示されていた文章は、

「魚を食べませんか?」


??????????

どういうことかと聞き返すと(Google翻訳で)

家に来て昼ごはんを食べていかないかと言う誘いやった。
ありがたいけど、普通に考えれば怪しすぎる。

そもそも、「魚食べない?」って誘い文句としてトリッキーすぎるやろ。

ついていく理由は無いところやけど、あえて誘いに乗ってみた。
何となくいい人そうやったし、こんな田舎で(しかもツアー客以外ほとんど来ないような)観光客狙いの詐欺やら強盗やるやつおらんやろってことで

その人のバイクの後ろに乗って走ること約5分。家に着く。
中に入るように促されたけどさすがにやばいか?とも思う。
なるようになるさと思い直して中に入ると、おじいちゃんが魚を捌いているところやった。
どうやら魚を食べませんか?ってのは本当だったらしい。

家の中には同い年くらいの兄妹とおばあちゃんがいた。
兄の方は3つ上でハイルっていう名前。
妹の方が同い年でパメラっていう名前やった。
ここまで連れてきてくれた人はアルバイっていう名前で、どうやらサッカー選手らしい。
前十字切ってしまって今シーズン絶望らしい。

ハイルとパメラは英語が喋れたから2人とは普通に話せる。
学校で何勉強してるとか、好きな音楽がなんだとか話してたら、ふいに名前の意味を聞かれた。
そういうの聞かれた時、咄嗟に答えるのって難しいよな。しかも英語やし。
答えに困っていると、自分の名前の意味を知らないの?って不思議な顔をされる。
いや、知ってるねんけどさ

言いたいことを自由に伝えられないってのはもどかしい。

そうこうしてるうちに気づけばバスの時刻の30分前。
魚は食べていきたいけど、バスが来るから帰らないといけないって言ったら、今日はうちに泊まればいいじゃないかって言われた。
めちゃめちゃ軽いな。

ラス・コロラダスに1泊が決定

ハイルもパメラも翌日には下宿先に帰るからティジミンまで一緒に連れてってくれるらしい。
アルバイに急な話やから着替えも何も持ってないって言ったら、全部貸してくれるって

神かよ

3時過ぎになってようやく遅めの昼ごはん。
揚げた魚とトルティーヤとサルサソースやった。
めちゃめちゃ美味い。
ちなみに魚は午前中に海に行って捕ってきたらしい。the田舎やなぁ。
このタイミングでアルバイの子供とアルバイの妹の子供が登場。
アルバイの家はそもそもが六人兄弟八人家族で、それぞれが結婚してたり子供がいたりするもんやから家族構成がめちゃめちゃ複雑。

正直、家族全員を1日で全部覚えるのは無理や。

アルバイの子供はエイタっていう名前でめちゃめちゃかわいい。


ちっちゃい子はこんくらいが一番かわいい。
折り鶴あげたら喜んでくれた。折り紙は海外の子供にめっちゃ受けがいい。

昼ごはんのあとはデザートにケーキもくれたけど、甘すぎて食べられんかった。ごめんよ。

昼ごはんのあとは
アルバイ&パメラ対ハイル&ワイでバレーボールした。ハイルは3つも上のくせにめちゃめちゃ大人気ない。
2人して姑息な手段使いまくって勝ちをもぎ取った。

遊んだり話したりしてるうちに気づいたら日が暮れてた。自分で思ってるより楽しんでるな〜って感じる。

そして、この日はメキシコの独立記念日。首都のメキシコシティとかはセレモニーが凄いらしいけど、ラス・コロラダスのセレモニーはいかにも街のお祭りって感じ。夜ご飯のあとに連れていってもらったけど、小学生の時に参加した近所の神社のお祭りを思い出す。


地元の子が踊ってた

夜11時くらいになって、アルバイがカメの産卵を見に行こうって言う。
最初は4人くらいでバイク2台で行く予定やったけど、結局夜ご飯の時にいた人ほぼ全員でトラックの荷台に乗って行くことになった。


右の赤いトラック
絶対に過積載やったはず。

絶対私有地やろって所をガンガン進むこと1時間。ようやくポイントに着いたらしい。
各々が懐中電灯とかスマホのライトで照らしながら捜索してると、まずはカメが孵化してるところに遭遇した。



結構いっぱいいたけどこの中から大人になって産卵しに戻ってくるのはほんのわずかだけ。自然は厳しいなぁ。

孵化は見れたけど産卵には遭遇せんかったから、ポイントを変える。来た道を戻ること15分次のポイントに到着。

今度もまた各々捜索してると、今度こそカメが産卵してるのを発見。

これはかなり感動ものやった。
アルバイ曰く、孵化と産卵をどちらも見れるのはかなりレアなことらしい。
ピンクラグーンしかり、カメの産卵しかり、今日は心に残る光景が多いなぁ。

砂浜にしゃがみこんで写真を撮ってると、ふいに右手に鋭い痛みが。
ライトで照らして見てみるとアリに噛まれている。これがもうホンマに痛かった。
ハイルも噛まれてたから、バレーでせこいことした罰が当たった説はある。
その後3週間くらい腫れてたし
悪いことはできひんな。

見たいものも見れたし家に戻る。トラックの荷台で感じる夜風が心地よい。
本当に貴重な体験をしてるなぁ。なんて感慨にふけっていると、いつの間にか家に着いてた。


家の前でみんなで写真を撮ってその日は寝た。アルバイの家のハンモックで寝させてもらった。
何から何までありがとう
ハンモックで寝るなんてめったに無いよな。

翌朝起きたらアルバイとエイタと一緒に朝ごはんを買いに行く。
買いに行くって言っても付いていってエイタと遊んでただけやけど。
本日の朝ごはんは揚げパンの中にひき肉が入ってるやつ。
おいしかった。

起きた時間がそもそも10時とかやから、すぐに出発の時間になる。

帰りもまたバイクの後ろに乗っけられてバス停まで。
この二日で何回バイクの後ろに乗っただろう。


みんながバス停まで見送りに来てくれて、アルバイがまた来てくれって言ってら餞別に絵葉書をくれた。
最後に「楽しかった。ありがとう」ったGoogle翻訳で調べて、声に出して言ったら喜んでくれた。
声に出すって大事やなぁ。
前日の夜話してる時も基本は翻訳アプリを通してやったけど、たまに声に出して話すとめちゃめちゃウケたしなぁ。


別れ際は不覚にも泣きそうになった。
たった1泊しかしてないけど、めちゃめちゃ良くしてくれてほんまに楽しい二日間やった。
イッテQで昔やってたド田舎に泊まろうでヴィンテージ武井は毎回号泣してたけど、あながち大袈裟でもないんやなぁ。

ヴィンテージ武井、今は何してるんやろうなぁ。


バスに乗ってティジミンに着いた。
カンクンまでのチケットを買い、メリダに向かう2人とはここでお別れ。
のはずが現金が足りない!カードも使えない!ということでハイルについて来てもらってATM探し。なんとか現金を手に入れた。
めちゃめちゃ締まらん最後やったけど2人ともありがとう。

さて、一人になって再びチケットを買いに行く。


ワイ さっきのチケットを買いたいんやけど。


係 あぁ、あれはもう売り切れたよ


マジかいな

バスターミナルで4時間待機決定

電子書籍で買ってたハイキューを読むなどして待つこと4時間半。ようやく帰りのバスに乗れましたとさ。






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