デモでも行進はない。

リアルタイムでは、エチオピア→ケニアを陸路で移動しました。アフリカ旅は旅というより修行っていう意味がよく分かりました。
フィジカル的にもメンタル的にもめちゃくちゃ疲れました。

______________________________________________

ペルーに行くためにグアヤキルに行こうとしたところ、なぜかグアヤキル行きのバスが来ず、紆余曲折の末キトゥンべバスターミナルに戻ってきた前回の続き。
しょうがないからバスターミナルの床で夜を明かす。
なんとか寝ようと試みるけど、床が冷たすぎてほとんど寝れない。
WiFiがあるのが唯一の救い。
下に敷けるマットみたいなの持っとけば良かったなあ。後悔してももう遅い。

日本の友達とLINEしたり調べものしたりするうちにいつの間にか夜が明けてた。
夜が明けたところでチケットカウンターは空いてないから結局することは無い。
隣で寝てたエクアドル人のミカエルっていうおじいちゃんと仲良くなったから事情を聞くと、どうやらデモが起きたせいでバスが来なかったらしい。
返金手続きが出来ることを教えてもらったから、ようやく開いたチケットカウンターに行く。
お金は帰ってきたものの、今日もバスはうごかないらしい。

どうしたものか、、

ミカエルじいちゃんはバスが動くまで待ってられないから飛行機でクエンカにある家に帰るらしい。
そして、クエンカからならペルー行きのバスが動いてるかもしれないとのこと。
それならば、俺もクエンカに行ってみようではないか！

キトからクエンカまでの飛行機は8000円くらい。
今日の夜の便を取って、空港までじいちゃんと共に移動！
と行きたいところだが、デモを起こしてるのは主にバス会社とタクシー会社の人達。
当然正規のタクシーは動いていない。

交渉しまくった結果、一人のタクシードライバーがこっそり空港まで連れていってくれることになった。
空港までは30分くらいでつく予定。
タクシーが走り出すと、いつの間にか寝てしまっていた。
しばらくして、タクシーが止まり、下ろされる。
道路が封鎖されていてこれ以上進めないらしい。
空港までは直線距離で2km。
とりあえず、道路が封鎖されている区間を徒歩で抜ける。
道路封鎖の方法がタイヤを並べてそれを燃やすっていう方法で、すごい量の煙がでる。

ちなみにデモとは言ってもどこにも行進は見当たらなかった。

徒歩で封鎖区間を抜けたら、ミカエルが一般の人に交渉して空港まで連れて行ってもらえることになった。
さすがエクアドル人。

新たに封鎖されそうになっている所を間一髪ですり抜け、Googleマップに乗ってない裏道を抜け、30分かけて空港に到着。
移動になかなか時間がかかったけど、よる7時の便を取ったからまだまだ時間がある。
ご飯食べて携帯いじってベンチでダラダラして、ひたすらに不毛な時間を過ごしたあと、ようやく飛行機に乗れた。

夜8時過ぎにクエンカ空港に到着。
そのままバスターミナルに向かう。
幸いにも空港からバスターミナルは目と鼻の先。
ほぼ一日かけて頼みの綱のクエンカバスターミナルに到着！したはいいものの、妙に人気が無い。
これはもしかすると、もしかしてしまうのか？
恐る恐るバス会社のカウンターに行き、今日のペルー行きのバスはあるかい？と聞く。

職員 ｢今日はバスは運休よ。｣

最悪中の最悪の展開になってしまった。

明日は動く？と聞くと多分動くとのこと。

クエンカから出るにはバスでペルーに行くか、飛行機でキトに戻るしかない。
明日もバスが無いようだとただただ無駄にクエンカまで来ただけになってしまう。

とりあえず今日の宿を確保しなければならない。
もしものために調べておいた宿の場所まで徒歩で向かう。
クエンカは比較的治安がいいらしいので夜でも徒歩移動できる。
宿は1泊700円。個室やけど、トイレ、シャワーが部屋になくて朝飯も付いてないからコスパは微妙やな。
とりあえずシャワーを浴びて寝る。
明日はバス動いといてくれよ〜

翌朝、バスターミナルが開くと同時にカウンターに行く。
どうせ夜行バスやからそんな急いでチケット買う必要もなかったけど、謎の焦りがあったよな。

ワイ ｢今日はペルー行きのバスある？｣

職員 ｢今日はバスが動きそうよ！｣

ワイ ｢おお！それは良かった。チケット1枚ね！｣

職員 ｢30分前にターミナルに来てね。｣

無事にチケットが買えたら市場の2階で朝ごはんを食べる。
セコ・デ・ポジョっていう鶏肉とジャガイモのシチューをご飯にかけたやつがめちゃめちゃ美味かった。1.25ドルと格安で、量も十分。何より米がちゃんと芯まで柔らかい。

1階でバナナを買って宿に戻る。
買ったバナナを食べながら今後の計画を立てる。
さすがエクアドル、バナナが美味い。
とりあえず10月末に行く予定のパタゴニアまでの航空券をとる。
南米では基本的にバス移動が安いけど、パタゴニアに行く場合に限っては飛行機使った方が圧倒的にコスパが良い。

1ヶ月先の予定まで立てたから、昼ごはん食べるところを探しがてらちょっと街を歩いてみる。
一応デモが起こってるからか街中には警官や警備員の姿が目立つ。
クエンカの観光名所を調べてみたら三つしか出てこやんかったんやけど、そのうちの一つカテドラルは警察によって封鎖されてた。

デモのせいで移動も観光もままならん。
人の迷惑考えてほしいもんやわ。

これは裏側から

仕方ないから二つ目の見どころの現代美術館に向かう。
その途中、BENTOっていう名前の飲食店があってどうやら日本食レストランっぽい感じやった。
けど、大体値段高いからここは我慢。
と思ったのに、角を曲がったら今度はOSAKA RAMENっていう店に出くわす。

中を覗くだけと思って一歩店内に入ると、センサーが反応してチャイム的なのが鳴る。
まさかの流暢な日本語を操る店主のオバチャンが出てきて、帰るに帰れない。
流れのままに一番安いチキンラーメンを頼む。最安なのに700円。

そんなに期待せずに待ってたけど、出てきた料理は思ったよりもラーメンやった。
スープはしっかり醤油ラーメンのスープの味する。
なぜかブロッコリー入ってたけど。

完全に日本のラーメンって言ったら嘘になるけど美味しかったからすぐに完食してしまった。
オバチャンは学生の頃日本にいたことがあったらしい。
道理で日本語上手なわけや。

想定外の昼ごはんのあとは、当初の目的地やった現代美術館に行く。
だがしかし！なんとここも閉まっていた。

ほんまになんやねん！

観光くらい普通にさせてくれよぉ

言ってもどうしょうもないから、近くの公園に行ってみると、少年が一人でサッカーボール蹴ってたから絡みに行く。

いきなり頭悪そうな髪色したアジア人に絡まれて焦ったと思うけど、少年はしばらく暇なワイの相手をしてくれた。
ありがとう少年！
将来はエクアドル代表として来日してくれ！

本当に暇になってしまったので宿に帰ってダラダラする。
昨日の待ち時間と肩を並べるくらいに中身のない時間を過ごした後にようやく時間になる。
荷物をまとめてチェックアウト。
ようやくエクアドル脱出や！

そしてバスターミナルに着き、バス会社のオフィスに行くと

職員 ｢申し訳ないけど、今日もバスは動かないんだ。返金の手続きをするよ。｣

いやまじか。

職員 ｢明日はきっと動くだろうから、また明日の朝来てくれよな！｣

ほんまかいな、とは思うけどもう1日待ってみることにする。

失意の中、元のホテルに戻るとフロントのおっちゃんに笑われた。
ちくせう、、

読んでくれてありがとうございます
良かったら押してってください
↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村